金属加工(材質と接合方法)について

当社で使用する材質や仕様について、簡単にご案内いたします。

材質

ステンレス鋼(Stainless steel)

ステンレス鋼(Stainless steel)は鉄(Fe)を主成分(50%以上)とし、クロム(Cr)を10.5%以上含むさびにくい合金鋼です。「ステンレス」、または「ステン」などと呼ばれる、JISにおいて主に「SUS」の略号。

ステンレス鋼は錆を防ぐためのめっきや塗装をしなくても済み、屋外や湿気のある場所、化学薬品を扱う機械器具 、厨房設備 で用いられる。また、構造物や鉄道車両の外面、部品に用いられます。

〈表面仕上げ〉
No.1 (2.0㎜以上)
つや消しの白っぽい表面で、少しザラついた仕上がり
2B
ステンレス鋼ではもっとも一般的 ヘアライン (HL)髪の毛状の細い研磨目を連続してつけた仕上げ
#400研磨
鏡面仕上げで研磨目のみえる仕上げ。一般的。
その他
BA (きれいな光沢のある仕上げ/2.0㎜以下) やNo.4 (180前後の研磨加工をした仕上げ) #600研磨 (鏡面仕上) にも対応できます。

その他 参考材質

アルミニウム(aluminum)

アルミニウム(aluminum)は、原子番号13の元素です。元素記号は Al。
「アルミ箔」、「アルミサッシ」、一円硬貨など非常に生活に身近な金属です。

アルミニウムは鉄の約35%の比重であり、密度は (2.70 g/㎤) と低く金属の中でも軽量です。
表面の光沢がなくなり、白く色が変わってきます。(錆の発生)このためアルマイトや塗装が必要となる場合があります。
陽極酸化による酸化被膜はアルマイトとも呼ばれ、アルミニウムの耐食性、耐摩耗性の向上、および、装飾その他の機能の付加を目的として行なわれます。

当社では主にA5052(マグネシウムを主要添加物質としたAl-Mg系の合金)を使用します。
A5052は種々のアルミ合金の中ではちょうど中間程度の強度を示す代表的な材料です。耐食性、成形性のほか、溶接性もよい材料です。
2000系合金や7000系合金も使用できますが、溶接は出来ないことがあります。

アルミニウム製加工品について 詳しくはこちらもご覧ください≫

鉄  鋼板(こうはん、Sheet steel)

鉄  鋼板(こうはん、Sheet steel)は、板状に加工された鋼のことです。

1.6㎜以上は熱間圧延鋼板(SPHC)を使用します。
熱間圧延鋼板はインゴットを高温で圧延することによって得られる鋼板です。一般に曲げ、絞り、深絞り材として使用され、規格上、熱間圧延軟鋼板の「軟鋼」という言葉から想像がつくとおり、炭素量が少なく加工硬化もない軟らかいタイプの鋼になります。

1.2㎜以下は冷間圧延鋼板(SPCC)を使用します。
酸洗した熱間圧延コイルをロールによる冷間圧延機によって、板厚を0.4~3.2㎜まで薄く圧延したあと、焼きなましおよび調質圧延したものです。鋼材としては、低炭素鋼に相当します。

熱間圧延鋼板、冷間圧延鋼板ともに用途は自動車、建築、産業機械からガードレールに至るまで他分野にわたります。
めっきを付着させた鋼板を使用することも出来ます。

チタン(titanium)

チタン(titanium)は、チタニウムと呼ばれることもあります。
金属チタンは強度・軽さ・耐食性・耐熱性を備え、様々な分野で活用されています。しかし、金属チタンは製錬・加工が難しく、費用もかかるため大量には使われていません。

JIS規格では、純チタンは1種、2種、3種、4種と分けられますが、その違いはO、Feの含有量によって区別されます。「純」チタンとはいいますが、正確にはO,N,C,Fe,Hといった不純物を少量含んでいます。
2種は純チタンとしては最も一般的なもので、強度、溶接性、加工性のバランスが良いとされる材料です。

ページトップへ